空洞

洞窟の奥底に入って行くと

そこには何もなかった

まるでそれは私の頭の中みたい

廻り回って考えて見ても

なにも浮かばない

そこは水そこのようで

パラライノアが光った

旋律を浮かべながら

横たわって

 

わたしはただただ踠く地平線

洞窟はそこへ繋がっていた

苦しい 寂しい なにも浮かばない

 

水に寄り添った

私は ただの魚

私を誰かここから連れ出して

嘆く魚と漁師の群れ

奥底の海底と潜る

ウニもまた人と同じ

 

わたしはただただ踠く地平線

洞窟は海へと繋がっていた

苦しい 寂しい 暗闇へ沈んでく

 

心の洞窟と海の闇者

さようなら さようなら

あの人よ